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DeFFFTP

2003年 3月25日

FTPクライアントにFTPサーバのログイン情報を登録したあと、ログインパスワードが分からなくなってしまうと、 そのクライアントを使えばログインできるのに自分ではパスワードが分からないという困った状態になる。 パスワードをタイプしなければならない場合に困るし(パスワードの変更とかウェブからのログイン)、 OSの再セットアップをすると永遠にログインできなくなってサイトの更新ができなくなってしまう。

パスワードを忘れてしまう自分がいけないといえばそれまだが、 FFFTPでこのような状態になったときに、下の表を使うと、ffftp.ini からパスワード情報を復元できる。OSを再セットアップするときは、念のために ffftp.ini をバックアップしておくと良いかも。暗号を解読するのでなく直接エディットボックス・コントロールから読み取るツールもあります。

表のG画像。表を生成するのに必要なアルゴリズムは後述。

*は任意の一文字、解読欄で SP とあるのは半角スペース

表の使い方

FFFTP の暗号化はリニアな換字暗号(文字の置き換え)で、ソースも公開されてます。 半角英数字記号1文字につき3通りのパターンのどれかになり、 暗号化の結果は2文字または3文字。1文字めのASCIIコード番号が偶数のときは2文字、奇数のときは3文字になりますが、 追加される3文字めはダミーで、解読には関係しません。 例えば小文字の a は、FFFTPの暗号化を通すと、 RLという2文字になるか、AF* または eH* の3文字になります。 ここで*は任意の一文字。また、表の解読欄で SP とあるのは半角スペースです。

FFFTPをインストールしたフォルダにある ffftp.ini でパスワードは次のような感じで保存されてます。

[FFFTP\Options\Host61]
Set=0
HostName=Sample
HostAdrs=ftp.sample.net
UserName=okamiki
LocalDir=
Password=eKLeJvVLVMeN}

上の例では、ログインは okamiki でパスワードが eKLeJvVLVMeN} と暗号化されているのですが、表をみると、 eK* の意味は m ですから、eKL が m です。 同様に、eJv が i, VL が c, VM が k, eN} がy なので、 パスワードは micky と分かります。

表を見るのが面倒なら、JavaScript でも簡単に実行できます。(ソースを飛ばす

enc = "eKLeJvVLVMeN}";
plain = "", i = 0;
while( i < enc.length ) {
    c1 = enc.charCodeAt(i), c2 = enc.charCodeAt(i+1);
    Rnd = c1 >> 4 & 0x3;
    Ch = c1 & 0xF | (c2 & 0xF) << 4;
    Ch <<= 8, Ch >>= Rnd, Ch = (Ch & 0xFF) | ((Ch >> 8) & 0xFF);
    plain += String.fromCharCode( Ch );
    i = i + 2 + c1 % 2;
}
document.write("<p>解読結果: " + plain + "<\/p>");

出力例: 解読結果: micky

リンク

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参考

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[動画作成Tips] Ogg Vorbis を小さくしたい

2003年 3月23日

Ogg Vorbis コーデックによるオーディオの圧縮率を特に高めたい場合(つまり動画で音声部分のファイルサイズを節約したい場合)には、“フレーム単位”の圧縮クオリティー -q とは別に、“秒あたりのフレーム数”を減らすことができる。

--resample

LAME と違い Oggenc はビットレイトを下げても自動でダウンサンプリングは行われない。 通常のサンプリングレート(48000 or 44100Hz)の WAVファイルを高圧縮処理する場合、 もしファイルサイズを小さくすることが最優先であれば、q値を単純に小さくするのでなく、 32000 や 22050 や 16000 や 11025Hz へのサンプリング・レート変更を試すと良い。

高品位のリサンプリングを行うには、機能の高いオーディオエディタ(Cool Editなど)で適切な設定を用いる。 できる限り音質を犠牲にせずに高圧縮を行うには、オーディオエディタを併用すべきだ。 時間はかかるが、それだけの価値はある。 時間がなければ、oggenc 自身のオプションを使っても良い。またキャプチャーの場合、 あとから高圧縮にすることが分かっているときには、 可能なら、キャプチャーの時点で音声成分のサンプリングレートを下げてしまえば、 変換によるロスを防ぐとともに大幅な時間の節約になる。

例:
oggenc -q 1 input.wav
Average bitrate: 73.6 kb/s
oggenc -q 1 --resample 22050 input.wav
Average bitrate: 44.7 kb/s

この28分14秒のクリップでは、同じ -q 1 でも、44000 Hz のままだと15,223KBだが、22050 Hz にダウンサンプリングすると9,253KBとなった。同じファイルをリサンプリングなしで -q 0 とした 12,187KB より、ずっと小さい。リサンプリングなしの -q 0 が良いか、多少サンプリングレートを下げてより高いq値を保つかは、 どちらの選択もありうる。

-q 0 で 32 Kbps まで行けるので、ネットラジオのストリーミング目的でもない限り q -1 の必要性は少ない。特に、48000や44100のソースに、リサンプリングを試さないうちから安易に q -1 を適用してはいけない。

例:
oggenc -q 0 --resample 16000 input.wav
Average bitrate: 31.2 kb/s
oggenc -q 0 --resample 11025 input.wav
Average bitrate: 26.1 kb/s

32 Kbps でもまだ大きすぎるなら、-q -1 を試すことができる。 -q -1 の音声のファイルは自分専用としてほしい。

--downmix

ステレオで無理やり小さくして音が荒れるより、モノラルで落ち着いた音にしたほうが良い場合もありうる。 特に、モノラルの旧作アニメの音声をステレオにするのは、ありがちなムダだ。 ニュース番組などで -q -1 を試しても良い。 次のコマンドラインは、16000 Hz mono に変更して -q -1 を実行する。
oggenc -q -1 --resample 16000 --downmix input.wav
Average bitrate: 17.9 kb/s

参考(解像度について)

WAVファイルの解像度を16ビットから8ビットに下げると、WAVファイル自体のサイズは半分になる。 しかし、このことは、Ogg Vorbis の圧縮アルゴリズムでは利益にならない。 解像度の変更でムダなノイズが増えるだけなので、Ogg Vorbis のファイルを小さくすることには利用できない。

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[動画作成Tips] SRT字幕で二人が同時にしゃべる

2003年 3月23日

アニメや映画では、二人以上の人物が同時に話すことは珍しくない。 この場合、ひとつの字幕がアウトしないうちに、次の字幕のインが起きる。 SSA形式以降の近代的なデジタルサブでは柔軟に解決できるこの問題は、 OGM埋め込み用のSRTでは扱いにくい。ほとんどプレインテキストに近いSRTでは、利用できるエフェクトが少ないからだ。 OGM内のSRTでこれを実現するハックを説明する。

注意: これはハックというか強引な「裏技」で、本来1行のセリフが構造データとして3行になってしまうので、 あまり正面きってすすめられるわけでもない。

例題

いま例として、11分00秒47から11分09秒21までミルクチャンの「♪遅れてる~遅れてる~大統領は遅れてる~」というセリフがあるとする。このセリフにかぶさるように途中の11分00秒66から大統領の「あの、大変。あの。だからさ……」というセリフが入って、ミルクのセリフが終わらないうちに11分07秒24でアウトするとしよう。

SSAでは2行で書けるこの場面は、 SRTでは3行になる。 2つのセリフのインとアウトなので4つのタイミングがあるわけだが、 SRTでは、これを次のように分解して考える。 1、ミルクだけ。2、ミルクの上に大統領。3、大統領が消えて再びミルクだけ。4、ミルクアウト。

1
00:11:00,470 --> 00:11:00,660
<i> </i>
<i> </i>
♪遅れてる~ 遅れてる~ 大統領は 遅れてる~

2
00:11:00,660 --> 00:11:07,240
<i>あの、 大変。 あの。 だからさ……</i>
<i> </i>
♪遅れてる~ 遅れてる~ 大統領は 遅れてる~

3
00:11:07,240 --> 00:11:09,21
<i> </i>
<i> </i>
♪遅れてる~ 遅れてる~ 大統領は 遅れてる~

4つのタイミングが作る3つの区間は、互いに前のデータの終点と次のデータの始点が完全に同時になっている。 ♪遅れてる~ 遅れてる~ 大統領は 遅れてる~はスクリプト上は3行連続のようになっているが、 行間にまったく切れ目がないので、表示上では連続して出っぱなしの一つの字幕単位になる。 データ1と3の上2行のスペースホルダは不要だが、ここでは見て分かりやすいように加えてある。 逆に、このような特殊効果でない限り、OGM内のSRTではハードコーディングした複数行を使うべきでない。

結果

次の3つのフェイズに分けて理解しよう。静止画で見るといまいちまぬけだが、 それぞれのフェイズの持続は1秒未満~数秒で、実際に動画としてみると自然に流れる。

  1. ミルクだけがしゃべっている。
  2. ミルクのセリフの上にイタリックで大統領のセリフが出る。
  3. 大統領のセリフが消えて引き続きミルクのセリフが残る。

声がかぶさる場合のインアウトの関係はこれ以外にもあるが、すべて同様の発想でSRTにできる。 また同様の発想で、カラオケではないのだが、少しずつ文字が出てくる字幕を作れる。 固定されたハード字幕でなくオンオフ可能なOGMのソフトサブでここまでできる。 逆に言えば、これが現在のOGMの表現力の限界だ。 できれば大統領のセリフはフォントの色や字体を変えたいところだが……。

説明用のセリフと画像例は「OH!スーパーミルクチャン」の第二話より。 実際にはオリジナルの音声も日本語なので字幕の意味がないようだが、まあ説明のためです。 (恋人がろうあ者なので録画したビデオに字幕をつけてあげるとか、 日本語学習者にはテキストストリームで手に入るキャプションが役立つとか、 日本語音声に日本語字幕はぜったい無意味とも言い切れない。)

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[動画作成Tips] SubMux と AVI-Mux GUI

2003年 3月23日

VobSub付属のSubMux や、AVI-Mux Gui を使うと、次のようないろいろなことが実現できる。

制限事項として、SubMux では、音声成分は mp3 CBR を使うのが良い。(mp3 VBR や Ogg Vorbis は使えない。) 特にSSAのフォント切り替えは、フォント自体を埋め込まない限り、 システムにフォントがないと切り替えられないことに注意する。 スクリプトでユニコードを使うときは、UTF-16 BOM が良い。 AVI-Mux Gui でSRTが埋め込めるようになったのは、つい先日のことだ。

ユニコードの融通性を示す例として、次のようなSRTの行を考えてみよう。

à la mode だね あらどーも (^_^;)

これは現在のOGMではソフトサブで実現できない。 最初の a の字がアクセント記号がついた特殊文字であることに注意。 コードページでは、à la mode (アラモード)の à の字は WinLatin の 0x80-ff にあって、 SJISとは同じ空間を使ってるので、共存できない。 しかし、VobSub はユニコードを認識するので、SubMux で UTF16(ないしUCS-2)の(それも行末のダミー空白なしの)SRTをAVIに埋め込んで、万事うまくいく。アクサンつきの特殊文字と日本語の文字が共存できる。 (ほんの数年前にはHTMLなウェブページでこれらを共存させることも困難だったが、 今ではUTF-8などでエディタ上で簡単にタイプできる。メモ帳でさえ。字幕もこれからということを感じる。)

AVIに埋め込んだオンオフ可能なSRTソフトサブUTF-16

あるいはSSAでコードページのデータを{\fe}タグで指定することも可能だ(SSAでコードページ切り替えを用いた場合、 スクリプト上では文字化けするが、再生はうまくいく)。 これではAVIのほうがOGMより良いということになる。 ただし、再生は VobSub に依存するため、Linux環境では再生しにくい可能性がある。 Windows でも字幕再生のコンフィグが、けっこう微妙だ。 何より Ogg Vorbis が使えない、MP3もVBRが通らないなど、使い勝手が悪い。 ハックにハックを重ねて VobSub の対応で切り抜ける道もあるだろうが、AVIでVBRを通すことそれ自体が一種むちゃなハックで、どうせならOGMを拡張したほうが自然に Vorbis が使える。 ユニコードを通す新OGGコンテナ。 ――このようにして新しい動画形式への期待が生まれる。

といってもサバー以外には興味ない話だろう。

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WMA9 Lossless→WAV/ほか

2003年 3月22日

偽ホワイトハウス

ていうかこの偽ホワイトハウス公式サイトすごすぎ~
http://www.whitehouse.org/

「無限の純潔」作戦

「変なTシャツ」シリーズ

USA: We won the planet と書いてあるシャツの写真

Tシャツ以外にもいろいろあります……
http://www.cafeshops.com/thewhitehouse

愛国ポスター: 素で買う人もいそうでコワイ。

Conditional Comments

2003年3月20日 [Win] Jscript にセキュリティーホール
MS03-008: Flaw in Windows Script Engine May Allow Code to Run
Windows の JScript エンジン(Jscript.dll)に問題が見つかりました。 どうやって悪用するのか未詳ですが、ウェブページ上から任意のコードが実行できるということで重大扱いされてます。 ビルド8513に上げることで解決しますので、リンク先からパッチを落としてバージョンアップすると良いでしょう。

<!--[if IE]> // IE特有現象だからHTMLの整合性を保ったIE固有方法で埋め込む
<script type="text/Jscript">
/*@cc_on @*/
/*@if (@_win32) // Mac版IEには見せない
    document.write("<p>JScriptによる自己診断結果――あなたの環境では、現在、");
    document.write( ScriptEngine() + " "  + ScriptEngineMajorVersion() + "." + ScriptEngineMinorVersion() );
    document.write( " <strong>Build " + ScriptEngineBuildVersion() + "<\/strong> ですので、");
    if(ScriptEngineBuildVersion() >= 8513) document.write("すでに対応済みです。");
    else document.write("バージョンアップが必要になります。");
    document.write("<\/p>");
@end @*/
</script>
<![endif]-->

XnView と 恵理ちゃん

2003年3月20日 .eri も開ける XnView――XnView自体は、 いろんな形式を読み書きできてべんりなうえ、メニューも日本語化されてますし、そこそこユーザも多いと思いますが、 対応形式一覧をぼーっと見ていたら、ERI-chan があって、 ちょっとビクーリ。試してみたら、最新のERI形式には対応してないものの、たしかに.eriを開けました(ERIファイルを作るとき、 オプションの「拡張フォーマットを使う」のチェックを外すと、XnViewで読み込める)。 画像マルチ変換ソフトというより、もはや「画像形式コレクター」ソフトの域に達しているような。 もちろん実用上もべんりなので(IrfanViewで開けない.AIが開けたり、JPEG-2000もJP2以外の保存オプションがあったり……)、 フリーウェアだし、機会があったら使ってみてください。

スクリーンショット

画面: XnViewでERI形式の画像を開いたところ
もちろんタイトルバーの拡張子も .eri だ

WMA9 Lossless→WAV

2003年3月19日 WMAL2PCM.exe WMA9 Lossless の音声を、無圧縮 WAVにデコードするコマンドラインツールが出ました。用法は
wmal2pcm input.wma output.wav
可逆なので当たり前ですが、WaveCompareにかけると圧縮前と一致します。

参考――可逆圧縮オーディオの一例:

シベリウス交響曲 第6番 第四楽章
     WAV  115,763 KB
     ZIP   97,234 KB (参考値)
     SZIP  89,749 KB (参考値)
     7Z    84,479 KB (参考値)
     ACE   60,287 KB (参考値)
     RAR   59,778 KB (参考値)
恵理   MIO   52,694 KB
さかな  FLAC  47,573 KB
うま    WMA   45,356 KB
    SHN   49,109 KB
    PAC   45,032 KB
    RKA   44,631 KB
かえる  OFR   43,853 KB
さる    APE   43,323 KB

ベータソフト

2003年3月22日 DivX 5.0.4 Beta 1 (codename: Schizo) 正式リリースではない。30日だけ使える。多くの細かな不具合修正が入っているが、このチェンジログをみると、逆に DivX 5.0.3 は潜在的にけっこうあやういのかな、という感じもする。

TCMP 2003年3月21日 The Core Media Player 4.0 RC3: TCMPのプレビュー・ベータ3が出た。まだベータ段階で不安定だ。RC2からの進展はいろいろあるが、 ユーザから見て目立つのは音声のAPEとMPC(MP+)をデフォルトでサポートしたこと。 オーディオマニアには重要なフォーマットだ。MusePack(MPC) は近い将来に動画の音声部分にも使えるようになる見通しで、 160Kbps、192Kbpsなどの音楽クリップでは理論上、最適の音声フォーマットとなりそうだ。 TCMPは「正式」リリースまでにまだいくつかのRCを重ねる予定になっている。

Winamp 2003年3月21日 Winamp 2.90 Beta: Winamp 2系の新しいベータが出た。 2.9xは、Winamp 2 と 3 のギャップを埋めるものとなると予告されていたが、 実際、2.9x は Winamp 2.81 のインターフェイスそのままでAVI、WMVなどの動画を開けるようになった。 動画プレーヤーとしてこなれているとは言いかねるが(パスに日本語文字があると開けないし)、 Winamp のイコライザーで音声成分をいじくりながら音楽系の動画を見たりとかの使い道はあるかも? これで mIRC の Winampスキャナーにも動画を反応させられる。Winamp3系では、できなかったワザだ。

2003年3月19日 AC3 Filter更新 0.66b
http://sourceforge.net/projects/ac3filter
Windows で音声AC3な動画(AVI, OGM)を再生するのに使うDirectShowフィルター ac3filter.ax が3か月ぶりに更新。 三日連続で更新されて ver.0.63→0.66になりました。Changelog

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