はじめに


 このサイトは、音楽フォーマットOgg Vorbisの作成方法などを紹介するサイトです。

 私はロクに音の違いもわからないような人間ですので、微妙な音の比較実験等は行う予定はありません。また、サイン波、スウィープ信号、実際の楽曲などをスペクトラムアナライザ等で比較することは、ナンセンスだと思っていますのでやる予定はありません。ですので、このサイトでは「MP3よりOgg Vorbisの方が高音質だ」という主張ではなく、「MP3よりOgg Vorbisの方が低レート(少ないデータ量)で済む」という事を皆さんに紹介する事を目的としています。

 音質の問題については、MP3で既に語られている事であり、また、これという結論もありませんのでその辺は、自分の耳で確認するのが一番だと思いますので、各自で最適な音質を見つけてください。MP3を例に出すと、192kbpsや320kbpsでも満足できない人(CDとの音の差が気になる人)、128kbpsで満足の人(CDとの音の差は分かるが問題ない人)、128kbpsで全く問題ない人(CDとの音の差が分からない人)など、いろんな人がいると思いますが、別に、他の人が気になるからといって自分が満足ならそれでいいのです。

 また、自分が音楽を聴いている環境にも依存します。パソコンに初めから付いているおまけスピーカーで、PCで作業しているときにBGM程度に鳴らしている人や、携帯プレーヤーで街中で聴いている方、いいサウンドカードをPCに増設してヘッドフォンで聴いている方など、いろいろいると思います。つまり、他の人が「MP3 192kbps未満の音はダメだ」「MP3自体、音がダメだ」と言っているからといって、その人の聴いている環境、耳ではダメでもあなたの聴いている環境、耳では問題なければ何の問題も無いのです。(ただし同じビットレートの場合、評判のいいエンコーダを使いたいというのが本音ですが)

 以上、色々書きましたが、このサイトでは音質よりも小容量(低ビットレート)に特に主眼を置いてOgg Vorbisというフォーマットを紹介していきます。もちろんOgg Vorbisでも高ビットレートで高音質を目指す事も可能ですので、そちらの方に興味のある方もぜひお試しください。最近は特に高ビットレートでの音質の研究を進めているようですので今後さらに飛躍する可能性があります。もしMP3やOgg Vorbisでどんなにビットレートを上げても満足できないようでしたら、このサイトでは紹介していませんが、姉妹コーデックで可逆圧縮の(Ogg) FLACを使ってみてはいかがでしょうか?

※注意:このサイトで、ビットレートを指して解説している場合、特に断りがなければ「ステレオ・44.1KHz(CDと同じ)」の時です。




Ogg関連ニュース




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'00/06/20 Ogg Vorbis 発表
情報提供:xjさん

最近、ハードウェア関係が非常に活発になってきていています
(本当は対応ソフトも随時全部追加したいんですけど、手間が・・・
掲示板みたいな方法があるといいんですけどねぇ、何か方法を考えます。)




基礎知識



 Ogg VorbisはMP3やATRAC(MD)、WMA、TwinVQ、AAC、AC-3、DTS、RealAudio…等に代表される非可逆音声圧縮コーデックの一種です。しかし、これらのコーデックと決定的に違うところは、現在有効な特許を一切使用していない事です。これは将来的に、特許を所有する会社の都合で振り回されることが無いことを意味します。

 Ogg Vorbisの開発のキッカケは1999年9月に、MP3の特許を所有するドイツのFraunhofer IIS-Aが、MP3が普及したところでいきなり特許使用料を徴収し出しました。似たような事件(やり口)は、GIF&JPEG問題が記憶に新しいところです。

※MP3の特許使用料金※
ソフト:デコーダー0.5ドル(約60円)/エンコーダ2.5ドル(約300円)
音楽配信:1ダウンロードにつき料金の1%、最低でも$0.01(約1円)
ゲーム:1タイトルあたり$2500.00(約30万円)<販売が5000本未満の場合は免除>
 一見安いようですが、フリーウェアの作者は1円でも払えるはずもなく、公開や対応を中止したソフトも多いです。また、音楽配信の場合、非商用のMP3ファイルの配布の場合は現在は免除されるようですが、CDなどの販売促進目的で曲をMP3で公開する場合は、商用目的と見なされるので注意が必要です(よく見かけますけどね)。ただし、上記の金額や免除される場合も、いつでも値上げ、有料になる可能性があることを頭に入れておいてください。たとえば5000本未満の少数生産のゲーム発売直前になって、全面有料に変更される可能性だってあります。
MP3を使う方は公式サイトを見て、ご自分で現在の金額等を確認してください


 そこで、MP3の代わりに誰でも自由に使える形式として、米国のGreen Witch Internet Radio社(後にiCast社に吸収)がメンバーを集め、Ogg Vorbisの開発が開始されました。
しかし、ベータ版(試作品)が完成した頃に、 iCast社に資金援助をしていたCMGIが、iCast社を売却(買い手がつかず、事業停止?)してしまいます。 それによってiCast社は事業を停止、Ogg Vorbisの開発も続行不能になってしまいます。
 その後、Ogg Vorbis開発の主要メンバーなどは、 非営利組織のクシフォフォルス財団(Xiph.org Foundation)を設立 し、寄付などによって開発を再開しました。そして、2002年7月19日に正式版1.0が発表されました。これによって、誰もが一切使用料等を払うことなく、自由に使える音楽フォーマットが完成したのです。

 じゃあMP3の特許が切れたらOgg Vorbisは要らないのかというと、そうではありません。Ogg VorbisにはMP3より優れている点が数多くあります。つまりMP3の特許の問題だけでOgg Vorbisを推奨しているわけではありません。人それぞれ感じ方は違うでしょうが、Ogg VorbisはMP3より少ないファイルサイズ(データ量)でMP3と同等の音質を維持できる。言い換えれば、同じファイルサイズの場合Ogg Vorbisの方が高音質になるという、大きなメリットがあります。

 現在は一般にOggと呼ぶ場合、Ogg Vorbisを指しますが、本来は Ogg = Ogg Vorbis ではないので注意してください(スペース等の関係でこのサイトでも一部、Ogg Vorbisの事をOggと略しています)。 Oggはデータを格納する入れ物の規格だと思ってください。Vorbisの部分が圧縮された音楽ファイルの種類です。
 つまりOggという入れ物に、Vorbisという音楽のファイルが入っているというわけです。拡張子の「avi」とコーデックの「DivX」「M-JPEG」「Indeo」みたいな関係です。
現在Oggシリーズはいくつか有り、
Ogg Vorbis  音声圧縮(メインシリーズ)
Ogg Theora  動画圧縮(未完成?/VP3がベース)
(Ogg) FLAC  音声可逆圧縮(最近仲間入り、約2/3程度のサイズになります)
(Ogg) Speex  会話&低ビットレートに特化した音声圧縮
の4種類ありますが、それぞれは入れ物が一緒なだけですので、現状ではVorbisが聴ける環境でも他のものは聴け(見れ)ません。このサイトで取り上げるのは一番上のOgg Vorbisです。(将来的にはVorbisとFLACは完全に統合されて、WMAのようにあまり意識することなく、双方使えるようになるかもしれません)
 また、Ogg Vorbisは基本的にABR/VBR(可変ビットレート)です。MP3でもVBRは使えますが、CBR(固定ビットレート)が基本でした。しかし、Ogg Vorbisは基本的にVBRです。擬似的にCBRも使えますがすが特に必要が無ければVBRで問題ありません。

以下がOgg Vorbisの規格ですが、結構幅があるのでよく分からない部分も多いです。おかしなところを見つけましたら、掲示板等でやさしく指摘してください。
  メイン(即使用可能)/規格
チャンネル Mono(1ch) Stereo(2ch) 5.1ch/1ch〜255ch
サンプリング周波数 8KHz〜44.1KHz、48.0KHz/8KHz〜192KHz
量子化(出力) 16bit(整数)、32bit(浮動小数点)
ビットレート 16kbps〜256kbps(Mono)
32kbps〜512kbps(Stereo)
VBRが基本(CBRは擬似的に可能)
現在の目安。規格上は定義されていないので
圧縮効率の向上などにより今後変わる可能性があります
ストリーミング 可能
日本語タグ 可能・文字コードはUnicode(UTF-8)
※2003/07/18 某3さんの指摘により一部修正
※2003/11/18 量子化の項目を修正


■各周波数とQB値の関係を表にまとめてみました(あくまで目安です)





ライセンス形態について(主にソフトウェア開発者向け)


 一般ユーザーよりもむしろ、ゲーム制作者などのビジネス分野で最近利用されているのがよく分かる、非常にビジネスフレンドリーなライセンスです。要点は以下の通りです。詳しいライセンスをご覧になりたい方は公式サイトのこのページをご覧ください。

★Ogg Vorbisフォーマットのファイルを販売したり、ストリーミングすることに一切料金はかからない
★Ogg Vorbisの仕様はパブリックドメインに属し、商用、非商用を問わず、完全にフリーである
★Ogg Vorbisの仕様と互換性のあるクローズドなソフトを開発するには一切の料金や許可を必要としない。
★クシフォフォルス財団(Xiph.Org Foundation)が公式サイトなどで公開しているほとんど(すべてではない)のユーティリィティ・ソフトウェアはGNU GPL(日本語)の下で提供され、ライブラリやSDKは独自のBSDライクなライセンスの下で提供される

まとめると、Ogg Vorbis公式サイトのソフトを利用する場合はGNU GPL(非常に厳しく商売には使えないと考えた方がいいかもしれません)に従い、ライブラリやSDKを利用する場合はBSDライセンス(基本的にライセンス表記のみ)の決まりに従い、独自に一からOgg Vorbisフォーマットを利用出来るソフトウェアを作る場合は、ソースコードなどの公開の義務は一切ないということです。
つまり、商売にはライブラリやSDKを使い、この文章(リンク先)を同梱し、readme.txtにでも『(c)2005 Xiph.Org Foundation』の記述をすればいいということです。

※注意はしていますが上の記述に間違いなど有りましたら、掲示板等でお知らせください。また、実際にビジネスに利用される方は必ず公式サイトを見て、ライブラリ等を使用される場合は同梱の説明文を読んで確認してください。

用語 (by e-Words)
GNU
GNU GPL
BSDライセンス
Ogg Vorbis(おまけ)






Ogg Vorbisの利点・欠点



■利点
・MP3と同等の音質を低レート(少ないファイルサイズ)で実現できる
・ライブ等のノンストップ系CDがギャップレス再生が標準でサポートされている・・・はず(MP3はLameの独自規格・・・のはず)
・フォーマットがいい意味で柔軟なので、今後エンコーダの進歩によって互換性を維持したまま音質が向上する可能性が高い
・ライセンスが非常にゆるく、オープンソースなので、いろいろなフリーソフトが今後どんどん出てくる可能性がある
・ソフト開発者は細かいライセンスを気にすることなく、手軽に高音質の音声データをアプリケーションやゲームに無料で使用する事が出来る

■欠点・問題点
・再生できる携帯プレーヤーがまだ少ない(最近かなり増えてきましたので、もうそんなに問題ないかもしれません)
・MP3よりもCPU負荷が高い(≒携帯プレーヤでは設計にもよりますが、再生時間が減る可能性があります)
・開発者はどの特許も使っていないという主張をしていますが、すべての特許を調べるのは事実上不可能ですので、もしかしたら将来的にサブマリン特許が出てくる可能性は否定できません






FAQ(よくありそうな質問)



■ MP3よりどのくらい小さくなるの?
 これは一概には言えません。しかし、もしあなたがオリジナルのCDとMP3(128kbps)の違いがほとんど分からない(気にならない)ようでしたら、Ogg Vorbisにすれば64kbps〜45kbpsでも問題ないかもしれません。その場合ファイルサイズは4分の曲だとすると4MBのMP3が2MB〜1.4MBになる事を意味します。1時間のアルバムの場合、60MBが30MB〜21MBになります。実際に試してみて自分の納得できるビットレート(QB:音質設定値)を見つけて快適なOgg Vorbisライフをおくってください。

■ OGMとどういう関係なの?
 Oggを見たTobiasさんという方がOggプロジェクトは全く無関係に作ったビデオ用のコンテナ形式です。主に映像にはXviD、音声にはOggを使用することが多いですがAVI (RIFF)と同じでOGM形式自体はタダの器に過ぎません。現在は開発者の方がOggプロジェクトに入ってOGMがOgg動画として採用されたようですが細かい微調整、規格の見直しなどが行われる可能性があります。変更されてもOGM→Ogg動画の変換は簡単に出来るようになると思いますが、字幕などの必要に迫られない限り、一般の方はOgg動画が稼動するまで待った方がいいと私は思います。

■ Ogg Vorbisってどう発音するの?
 特に決まりは無いようですが、「オッグ・ボルビス」が一般的だと思います。

■ なんでOgg Vorbisがいいの?
 上のほうにも書きましたがMP3の特許を所有しているFraunhofer IIS-A(ドイツ)が 普及した途端に特許料を徴収しだしたために、現在は抜け道を利用しているソフトはありますが、今後フリーのMP3関連のソフトが減っていく可能性があります。また、技術が古いために音質、特に96kbps以下ではMP3は話になりません。どんなに音の違いが分からない人でもさすがにMP3は聴いてられないでしょう。
またネット上で音楽を公開する場合、サーバーの容量が限られているので、より多くの曲を公開することが出来る上に、リスナーは短いダウンロード時間で曲を聴くことが出来ます。

■MP3は廃れるの?
 上にいろんな事書きましたが、実際問題MP3はなくならないと思います。すでに対応しているハードも多いですし、特許料の問題はありますが、アルゴリズムは公開されているので、完全にフリーソフトがなくなるとも思えません。グレーなソフトになる可能性はありますが。
音質も192kbps〜の場合、いいエンコーダを使えば、同レートのOgg VorbisやWMA(Windows Media Audio)と比較してもいい勝負です。私にはよくわかりませんが、むしろいろいろな研究が進んでいるMP3の方がいいかもしれません。ですので、使い分けをお勧めします。
個人的な予想としてオンラインでの音楽配信にはWMAやATRAC3が、個人が使うフォーマットはMP3やOggVorbis/FLACに住み分けが進むと思います。(AC-3やDTSは映画館やDVD、AACはテレビ放送、TwinVQやRealAudioは…。まぁ、それぞれそれなりに普及はするでしょうね)

■ 出てから随分経つけど、なんで携帯プレーヤーがほとんど対応しないの?
 おそらくですが、携帯プレーヤーの主役であるMP3は整数演算専用チップで処理します。Ogg Vorbisは本来、浮動小数点演算を必要とするので、対応が出来ないという事だと思います。しかし最近、64bit整数演算のみでデコードできる整数演算デコーダ Tremor が発表(2002/9/2)されたようなので、今後増えてくる可能性はあります(たぶんね)。それまでは、一般ユーザーには普及しないかもしれません。(汗。ちなみにTremorはARMアーキテクチャのCPUをターゲットにしているようです。
2003/12/16追記:最近対応プレーヤーが増えてきました。
2005/02/01追記:更新するのがしんどくなるほど増えてきました。もうこの質問無意味ですね。

■ Ogg Vorbisという名前の意味は?
 Oggは「特攻する」という意味のネットゲーム用語からで、Vorbisは小説『Small Gods』に登場する「おしゃれの神」の名にちなんだものだそうです。つまりOgg Vorbis=特攻するおしゃれの神 ですね。

■最近ゲームに良く使われてるってホント?
 はい。特に18禁ゲームにかなり使用されています(汗。また、PS2版の「かまいたちの夜」にも使われているらしいです。
ゲームに使用されている場合はユーザーが気にする必要はありませんが、Oggファイルがそのまま入っている場合は環境を整えればBGM等を聴くことが出来るようになります。ファイルがパックされている場合はSusieプラグインなどを使って分離できるようです。しばらくは、ゲームに採用されて広がりそうなフォーマットです。

■エンコード遅くない?
 MP3と比べると、確かに遅いです。しかしMP3も初期は現在のOgg Vorbisと同じくらいにエンコードは遅かったです。しかし現在は午後のこ〜だに代表されるように高速にエンコード出来るようにアルゴリズムが最適化され、さらにSSE SSE2などのCPU拡張命令に対応して高速なエンコードを実現しました。今後はOgg VorbisのSSE SSE2への対応はもちろん、高速なアルゴリズムの研究も進む事が予想されます。
それによって、個人的な予想では現在の2、3倍以上に早くなると思います。またその頃にはCPUの速度も速くなりますので、CD-ROMの読み込みスピードなどを考えると将来的に問題はなくなると思います。現在は先行投資だと思って使ってもらえるとうれしいです。
以下にPen4 1.6AGHz時での現状のエンコード速度の目安を示します。
34.8倍速 128kbpsCBR MP3 午後のこ〜だ(クオリティ:通常/CPU拡張命令使用)
17.6倍速 128kbpsCBR MP3 午後のこ〜だ(クオリティ:通常/CPU拡張命令未使用)
05.3倍速 128kbpsCBR MP3 ACM(IIS-A) 本家MP3
04.7倍速 128kbpsVBR Ogg ogg.dll
こんな感じです(今回の測定はいいかげんですので大体の目安と思ってください)
以上の通り、Ogg Vorbisが遅いというより、午後のこ〜だ(MP3)が飛びぬけて速いというわけで、今後、Ogg Vorbisにおける午後のこ〜だみたいなものが出てくれば早くなる可能性は十分にあります。また、上二つの結果より、SSE等のCPU拡張命令に未対応なOgg Vorbisは今後、対応により高速化されるでしょう。

2005/2/7 追記: 「Ogg Vorbis 高速化プロジェクト」にてSSE最適化、コンパイラ変更などによってエンコードが約150%ほど高速化されているそうです。 現在はSSEによる小数点の丸め誤差による音質の劣化について調整などしているようです。将来的には下の aoTuV のように公式ライブラリに取り込まれるといいですね。



■どのソフトが一番音質がいいの?
 現時点では、ほぼすべてのソフトはエンコード、デコード共に Xiph.Org のライブラリをベースに作られていると思いますので、圧倒的な差はないと思います。
 デコード(再生)には一部、MMX等に対応したりして、高速化してあるものもあるようですが、ソフト(DLL含む)による音質の差はほとんど無いと思います。ただし、ソフトによっては32bit浮動小数点出力をサポートすることによって、音質向上をねらっているソフトもありますが、私には違いは分かりませんでした。(理論的には音質は向上するはずです)
 次にエンコードですが、下で紹介している Xiph.Org のライブラリを独自のチューニングしている物も最近増えているようです。音質も結構違いがあるようです。ただし、今のところすべてXiph.Orgのライブラリがベースなので、MP3ほどの違いはないと思います。(ちなみにMP3は大きく分けてFraunhofer IIS系、Xing系、ISO系 の3種類あるようです)

その1:Garf氏のチューニングしたVorbisのdllとexe(情報提供:魚音さん)
>特に新しい情報という訳ではないですが、
>高ビットレート用にチューニングしてあるVorbisのdllとexeがあります。
>http://rarewares.hydrogenaudio.org/
>の魚アイコンをクリックして出てくるページの
>Oggenc Versions all compiled using Garf's GT3b1 Libraries と
>ogg vorbis dlls - GT3b1 というのです。作者Garf氏のページ
>http://users.pandora.be/sjeng/
>によると、品質設定5から10の時に効果が出るチューニングを施しているそうです。
>逆に128kbps以下(だいたい品質設定4以下)では、オフィシャルで配布しているものを使ったほうがよいそうです。これは
>http://www.hydrogenaudio.org/
>のOgg VorbisフォーラムでGarf氏が書いておりました。
>確かに高音部の抜けがよい感じがしますが、耳に自信はありません(笑
>しかし試す価値はあると思います。各所で評判もたいへんよい様子です。

その2:aoTuV:AOYUMIさんがチューニングしたエンコーダー (以下、公式ページより編集抜粋)
これは Ogg Vorbis と互換性のあるエンコーダです。 Ogg Vorbis の開発元であるXiph.Org の Ogg Vorbis 1.0.1 をベースに、独自のチューニング及び改造を施しました。音質がどう変わったかは実際に音を聞いて頂くのがベストではありますが、以下に公式のエンコーダなどとの違いを主観も交えて幾つか書いてみます。
・q3〜q5域を重点的に調整
・全ビットレート域でマスキング関係の再調整
・フロントエンドから44.1kHz以外でのエンコードを可能にした
・中音域の音が割れにくくなった (ex 人声)
・ブラスなどの変調を起こしたような歪みが少なくなった
・音が揺れ難くなった (ex. ピアノ)
・聴覚的なバランスの悪さをある程度改善した
・音質無視なq-2モードを追加した



■MP3Gain みたいに音量を均一にするソフトはないの?
 あります。VorbisGain (機械翻訳) というそのまんまのタイトルのソフトがあるようです。コマンドラインソフト&英語ですが、そんなに問題はないと思います。結果を vorbiscomment として書き込み、再エンコードは行わないはずですので、音質が劣化することはありません(ロスレス)。ただし、REPLAYGAINタグに対応していないソフトでは再生しても音は調整されません。パソコン上のプレーヤーだったら、ほとんど対応済みなのではないでしょうか(OggDSも対応済みです)。設定された数値(dBなど)は mp3infp で見られます。

■DivX + Ogg と書いてあるファイルが再生できません
 作った人に聞いてください。と、言うのもなんなんで…









用語集



■ ビットレート (Bit Rate)
 1単位時間あたり(主に1秒間)にどれだけのデータを割り当てるかを表す単位の総称。単位には主に『bps』を主に使用し、Bit Per Second(ビット/秒)の略です。1bpsは1秒間に1ビットのデータを割り当てることを意味します。当然、数字が増えればデータの量も増え、それに伴いOgg Vorbis等の音楽ファイルの場合は音質は良くなります。『bps』に1000倍(1024倍)を表す『K(キロ)』を付けて『Kbps』が音楽ファイルの世界ではよく使われます。たとえば128Kbpsの場合、1分で約1MBになります。
ちなみにbはbit、BはByte(8bit)、kは1000倍(10~3)、Kは1024倍(2~10)を表すことが一般的です。(結構守られていないことも多いですけど・・・)

■ CBR (Constant Bit Rate/固定ビットレート)
 データの圧縮のし易さ、し難さに関係なく常に同じデータを割り当てつづける方法です。利点としては、圧縮後のファイルサイズが容易に予想(計算)出来る事や、データ送信上限が限られている場合にはその枠の中で最高のクオリティ(Ogg Vorbisの場合は最高の音質)になります。
たとえば、DVDの場合CBRの9.8MbpsがDVDという規格の中で最高の画質になります。欠点はデータ量の割に音質、画質がよくない(品質が一定しない)ということです。MP3の場合CBRが一般的ですが、Ogg Vorbisの場合CBRは擬似的に実現します。

■ VBR (Variable Bit Rate/可変ビットレート)
 CBRがビットレートを固定しているのに対して、VBRはエンコード時に品質を維持するために、必要なところに、より多くのビットレートを割り当て、必要ない場所のビットレートは減らし音質・画質を維持します。出来上がったファイルを指すときは、ABR指定で作ったファイルもVBRの一種になります。利点は、品質を維持できる事で、欠点は出来上がりのファイルサイズの予想がつきにくいことです。
Ogg Vorbisはソフトによってはビットレートで指定しているのでABRと思われるかもしれませんが、内部的にはビットレートという目安の数字をクオリティー指定値にしているようですので、その場合はVBRです。(VBRモードが別にある場合はその限りではありません)Ogg Vorbisはもちろん、MP3もVBRは利用できます。

■ ABR (Average Bit Rate/平均ビットレート)
 エンコード時にのみ意味のある言葉でVBRの一種です。エンコード時に上限と平均、下限のビットレートを設定し、上限と下限を守りつつ、最終的に平均で指定したビットレートになるようにエンコードする方法です。ある程度全体の品質は同じに維持されますが、品質そのものは指定できません。利点はある程度データの転送に限度のあるときに、品質を維持しつつデータ量を減らせます。
例としてはDVDは、上限9.8Mbpsで収録しなければいけない上に片面一層だと4.7GBに収めなければいけないので、平均レート(最終ファイルサイズ)の指定も必要になります。そんなときに便利な方式です。Ogg Vorbisでも利用できますが、VBRでもある程度のファイルサイズ予想は出来るので、携帯プレーヤーなどで、上限・下限レートが制限されたりしない限り必要ない設定でしょう。

■ 可逆圧縮(ロスレス圧縮)
 ファイルのサイズを減らす際、完全に元のファイルに戻す事の出来るように圧縮する方法。圧縮率は低いが、元に戻した際にデータが少しでも違ったら困る場合に使用します。コンピュータのプログラムなどはもとのデータと少しでも違ったら全く意味をなさないので、この方法で圧縮するしかありません。通常のファイルを圧縮する場合はこの方法を使います。この方法を利用した圧縮形式としては、一般ファイル用としてZIPやLHA等、画像ではPNGやGIF等、音声では(Ogg)FLACなどがこの方法を採用しています。
FLACを利用すれば、CDと全く同じ音質のままファイルサイズを約2/3(曲ごとにかなり変わります)に減らせます。 ZIPやLHAと違いFLACはプログラムは圧縮しないので音声データの特徴に合わせて最適化されているのでPCMデータをZIPで圧縮した場合より遥かに高圧縮率が期待できます。ただし、最近ではRARなど一般ファイル用の圧縮形式でも音声ファイルなどのマルチメディア形式に対応している場合もあり、その場合はFLACと同等の圧縮率になると思います。 ⇔非可逆圧縮

■ コンテナ
 入れ物の意。Oggの場合、Oggというファイルを入れる入れ物(コンテナ)にVorbisという音声圧縮データを入れる事でOgg Vorbisという音楽ファイルが出来上がります。ですので開発中ですが、Theoraという動画圧縮データを入れればOgg Theoraという動画のファイルになります。他のコンテナの形式としてはAVI (RIFF)が有名です。また、Vorbisにriff WAVヘッダを付ければAVIファイルも作れますが、意味が無い上に将来性が非常に疑問ですので現状ではお勧めしません。

■ 非可逆圧縮(不可逆圧縮)
 ファイルのサイズを減らす際、元のファイルに戻す事は出来ない代わりに圧縮率を高くする方法。大抵ユーザーがある程度圧縮率を調節でき、音声や動画、静止画などに利用されます。主に人間の視覚・聴覚の特性を利用し、人が気付きにくい部分のデータを間引く事でファイルサイズを減らします。
音声の場合、人間には大きな音の前後・最中に同程度の周波数で小さい音が鳴っても聴き取れない事や、周波数帯ごとの最小可聴限界以下の音など人の聴覚特性を利用したりして、データを間引きます。(ここが各方式の腕の見せ所) さらに、ステレオの場合左右の音の相関関係を利用したり、可逆圧縮がかけやすいようにデータを正規化したりした上で可逆圧縮をかける事によってデータを減らします。(ホントはさらに複雑です) Ogg VorbisやMP3はこの方法を採用していて、静止画ではJPEG、動画ではMPEGなどが有名です。 ⇔可逆圧縮

■ リッピング (Ripping)
 主にCDからPCM Waveなどのパソコンで扱える形式で取り込むことを指し、この処理を行うソフトをリッパーと呼ぶことがあります。

■ エンコード (Encode)
 本来は「情報を暗号化・記号化する」という意味。しかしこのサイトでいう所のエンコードとは、 CDやPCM Wave(.wavファイル)等の非圧縮の音楽ファイルをOgg VorbisやMP3などの圧縮音楽フォーマットに圧縮する事を主に指します。この処理を行うソフトをエンコーダと呼ぶことがあります。

■ デコード (Decode)
 本来は「暗号化・記号化された情報を元に戻す」という意味。しかしこのサイトでいう所のデコードとは、 Ogg VorbisやMP3などの圧縮音楽ファイルをPCM Wave(.wavファイル)等の非圧縮の形式に戻すこと(音質は元には戻りません)で、この処理を行うソフトをデコーダと呼ぶことがあります。
また、プレーヤーで再生するためには内部的に解凍しなければならないので、その解凍処理のことをデコードという場合もあります。


※間違い等見つけた方はBBSでやさしく指摘してください。特にABRの項目は自信が無いです(汗







注意




 このサイトは、違法行為を助長するサイトではありません。個人で作成したOggファイルを著作権保有者の許可を得ないで公開すると、著作権法に触れることがあります。個人で作成したファイルは家庭内での利用にとどめて下さい。
またこのサイトに書いてある事を実行した結果、あなたのパソコンに不具合が生じたり、損害を被った場合も、当方は一切関知しませんのでそのつもりでお願いします。基本的にインターネットの情報は無保証ということです。

 このサイトでは主に、PNG形式の画像を使用しています。現在ではほとんど未対応のブラウザはありませんが、対応ブラウザでないと表示されません。また、優れたPNGの圧縮率をさらに向上するために、このサイトでは「PNGGauntlet」というソフトを利用し、かなりの高圧縮率を実現しています。GIFフォーマットは2004年6月20日に日本でのLZW特許が失効しましたが、GIFがPNGに比べてアニメーション可能な事と、普及率くらいしか優れた点もないため、バナー以外で使用することはほとんどないでしょう。JPEGフォーマットは日本での特許が成立していない上に、元々米国での特許自体が胡散臭いので必要ならば使います。

「Amazonアソシエイト・プログラム」への参加について
 このサイトでは2004年1月24日より「Amazonアソシエイト・プログラム」に参加しています。これによってこのページをご覧の方が、このサイトからのリンクによってAmazon.co.jpで買い物をすると、Amazonから私に少々の紹介料が支払われます。これによって、ユーザー(このサイトをご覧の方)の購入料金に紹介料が上乗されることはありませんので、ご安心下さい。
 では、何でこんな物に参加することにしたのかというと、まず私にとってのメリットとして、少しとはいえ紹介料が貰えることで、サイトの維持・更新に張り合いが出るということ(でも、実際に貰えるほど貯まるとは思ってませんけどね)。 また、Amazonの商品画像が使えるので、ページ作成の手間が減ることなどです。次に、みなさんにとってのメリットとして、Amazonに堂々とリンクを張ることが出来るので、それによって現在の市場価格をすぐに知ることができる上に、この方法だとリンク切れの心配が少ないことです。また、すべての商品ではありませんが、Amazonのサイトには、その製品のユーザーの方のレビューが載っているので、参考になると思います。でも本音は、単に面白そうだったからなんですけどね。
 最後に、もしもリンクミスなどによって、違う商品を購入してしまったとしても、私はいっさい責任を取りませんのでご了承下さい。(もしリンクミスを見つけた方はお手数ですがメールなどでご報告いただければ幸いです)また、このシステムが気に入らない方は、再度ログインするなどして、私の紹介ということを無効にしてください。


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